中国史、中国人とは何かを知る

米中冷戦の始まり

令和の時代に入り、米中冷戦が始まっています。

世界は、米英を中心とした西側諸国の自由主義陣営と、中露を中心とした社会主義陣営に二分されようとしています。

日本は自由主義陣営だと思うのですが、岸田政権は二枚舌外交を展開しています。

さて、そんな米中のことを私はどれだけ知っているでしょうか。

実は何も知りません。

だから、勉強しようと思いました。

中国について

今回の記事は中国についてです。

参考にしたのは、こちらの本『嘘だらけの日中近現代史(倉山満)』です。

中国の歴史とは

中国の歴史とは、「宇宙の中心に存在する皇帝とその周辺に起きた出来事」です。

中国史のパターンはこんな感じです。

  1. 新王朝、成立
  2. 功臣の粛清
  3. 自分より強くなりそうなやつは弱いうちに潰しておけ、が掟です。

  4. 対外侵略戦争
  5. 勝ったら領土拡張、負けても最前線に送り込んだ自分にとって厄介な勢力が減るだけなので、どっちに転んでも皇帝に損はありません。

  6. 漢字の一斉改変と改竄歴史書の作成
  7. 中国では方言が外国語のように違うので、文字や発音を統一することは偉大な権力者の証です。

  8. 閨閥けいばつ宦官かんがん、官僚など皇帝側近の跳梁ちょうりょう
  9. 后の一族が閨閥、宦官とは去勢した男性のことを指し、言語オペレーターとして必要とされた科学官僚は「清官三代」と言われます。

  10. 秘密結社の乱立と農民反乱の全国化
  11. 皇帝の権力が弱まると地方官は言うことを聞かなくなり、食べられなくなると農民は武器を取ります。

  12. 地方軍閥の中央侵入
  13. 力がすべてです。「勝てば取って代われる!」と思われたら容赦なしです。

  14. 1にも戻る

中国史のパターンて・・・

天下を取って最初にすることは功臣の粛清です。

これまで尽くしてくれた臣下を信じられない、というのは可哀そうですね。

皇帝は、後宮3千人と言われるほど多くの美女を抱えておきながら、他の男性と密通するのは許しません。

だから、去勢した男性が後宮の世話係として必要とされたのです。

宦官は性欲がないので、金と権力に貪欲になります。

「清官三代」とは、どんな清廉せいれんな官僚でも、賄賂わいろを貯めこむことによって孫の代まで贅沢ができる、と言う意味です。

賄賂が報酬の一部として組み込まれている不思議な国です。

人を信じることができず、金と権力に貪欲で、賄賂が常態化していて、最後は力がすべて・・・

中国人とは

中国の歴史は実に殺伐としたものです。

人々がそこで生き残るためにはキレイごとは無用だったようです。

人類史最高の政治学者とされる韓非子

韓非子の言う「法」とは「君子の威令」のことです。

君主の命令こそが法なのです。

その命令に「全員が従う威厳があってはじめて世の中が治まる」と言っています。

君主の命令に逆らえば、即死刑です。

情け容赦するような人間は君主失格ということになります。

中国人の行動原理

「馬鹿」という言葉は、皇帝が馬を見せて「これは鹿だ」と宣言し、「いえ、これは馬です」と間違いを指摘した臣下を殺したという逸話に由来します。

日本では皇帝がバカと教えているかもしれませんが、中国では、殺された臣下の方こそバカなのです。

生き残るためには平気でウソをつく。

真実、正義、良心などというものは何の役にも立たない。

建前は孔子、本音は韓非子、これこそが中国人を貫く行動原理です。

中国で評価される人

中国は、強力なコネ社会です。

能力よりも情実が優先されます。

知り合いの「質と量」こそが、その人の能力です。

中国人の人脈競争は世界一苛烈です。

さいごに

日本人に生まれてよかったなと心から思います。

こういう国が近くにあって、対峙しなければいけない、というのは大変だなと思います。

力こそすべて、日本も対抗するためには、経済的にも、軍事的にも、力をつけなければいけません。

本書『嘘だらけの日中近現代史(倉山満)』を読み、改めて勉強になりました。