換気システムにはダクト式とダクトレス式がある

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    換気システムには第一種換気システムと第三種換気システムという分類もありますが、もう1つ重要なポイントがあります。

    それがダクト式かダクトレス式かというものです。

    それぞれを簡単に紹介します。

    ダクト式(給気型、排気型)

    家にダクトを張り巡らせて、空気を給排気する仕組みです。

    給気型、排気型の2種類のタイプがあります。

    給気型は給気のダクトを張り巡らせる方式です。

    排気型は排気ダクトを張り巡らせる方式です。

    下記の図は給気型の第一種換気システムです。

    下記の図は排気型の第一種換気システムです。

    ダクトレス式

    ダクトが無いタイプです。

    各部屋の壁などにファンを設置して、そこから空気を給排気する仕組みです。

    下記の図はダクトレス式の第一種換気システムです。

    ダクト式、ダクトレス式、どっちが良い?

    残念ながら、現時点(2023年)において、ダクト式(給気型・排気型)、ダクトレス式、どれが良いか、正解がありません。

    有名な工務店社長の中でも、それぞれ、言っていることが違います。

    素人目線では誰を信じるかなので、これに関しては、正解は無いと言って良いでしょう。

    ただ、それぞれにメリットやデメリットがありますので、網羅的に解説したいと思います。

    管機種別とダクト方式の特徴まとめ

    いちよう、私の知る範囲でそれぞれの特徴をまとめました。

    分類要素は下記のとおりです。

    • 第三種換気システム / 第一種換気システム
    • ダクトレス式 / ダクト式(給気型) / ダクト式(排気型)

    換気種別ダクト方式特徴
    第三種換気システムダクトレス式最も普及している換気方式
    導入コストは安い
    プロペラファンの音がちょっと気になる
    ⭐️ダクト式(排気型)ダクトレス式より風量が強い
    導入コストは安い
    排気ダクト内は汚れても大丈夫
    第一種換気システムダクトレス式風量が弱い
    導入コストは高い
    プロペラファンの音がちょっと気になる
    ダクト式(給気型)ダクトレス式より風量が強い
    導入コストは高い
    給気ダクト内が汚れると清掃が必要
    トイレと風呂の換気計画が課題となる
    間取りによっては2台必要となる場合も
    ⭐️ダクト式(排気型)ダクトレス式より風量が強い
    導入コストは高い
    排気ダクト内は汚れても大丈夫

    結論

    第三種換気システムの排気ダクト式または、第一種換気システムの排気ダクト式を採用するのが良いでしょう。

    第一種換気システムの排気ダクト式は導入コストが高いというデメリットはありますが、高いと言っても50万円程度です。

    それ以外のデメリットがありません。

    換気システムについて、そもそも論

    ハウスメーカーや工務店を決定した時点で、換気システムは柔軟に選択できるものではありません。

    基本的に、ハウスメーカーや工務店が指定する換気システムから選ぶことになります。

    無理やり自分の希望する換気システムに変更することはお勧めできません。

    なぜなら、経験が浅いことほど恐ろしいものはないからです。

    それが換気システムであるならば、なおさらです。

    嫌なら解約するしか無いですが、換気システムが理由で解約はないと思います。

    換気システムにこだわるなら、ハウスメーカーや工務店選びの時点から、比較検討しましょう。

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