私がスーパー工務店を解約した話

  • 家づくり
  • これは、私が家づくりに大失敗してしまったお話です。

    スーパー工務店を解約するために「200万円」も失いました。

    200万円といえば、普通に自動車が買えそうな金額ですね。

    まじで、もったいないことをしてしまいました・・・。

    少し長くなりますが、よかったら読んでいってください。

    解約するまでの流れ

    スーパー工務店の家づくりフロー

    こちらが、その工務店の家づくりの流れです。

    最初に断っておきますが、この流れは、非常にざっくり書いています。

    今回は違約金を支払うまでの流れを説明するために「必要なところだけ」を書いている感じです。

    そこは、なにとぞ、ご了承ください。

    仮契約

    私は、YoutubeやSNS等でたくさん情報収集を行なっていました。

    その上でたどり着いたのがこのスーパー工務店でした。

    完成見学会も行って、とても良かったので、このスーパー工務店で家を建てようと決めました。

    そこでまず、仮契約をスーパー工務店と結びました。

    仕様を決定

    現地調査をしてもらい、地盤調査と、間取りの提案をしてもらいました。

    その後、主な仕様(耐震性能、断熱性能、気密性能、換気システム)を決めるための打ち合わせを行いました。

    だいたいここまでで2ヶ月程度です。

    本契約

    間取りと仕様がだいたい決まったところで、積算見積が提示されて、家の総額が提示されました。

    私たち夫婦は納得して契約書にサインしました。

    このとき、契約金で100万円を支払っています。

    内装・設備を決定

    内装とは、壁紙、照明、コンセントなどです。

    設備とは、キッチン、トイレ、風呂、洗面などです。

    設計士さん、インテリアコーディネーターさんと一緒にそれらを決めていきました。

    5〜6回くらい打ち合わせしたかなと思います。

    各種申請

    間取り、仕様、内装、設備が決まったら、工務店から役所などへ、家を建てるために必要な各種申請を行います。

    その申請が受理されるまでは、しばらく待ちとなります。

    その間に、施主は着工金を用意しなければなりません。

    ここで、トラブル発生

    住宅ローンの本審査

    着工金はだいたい1,000万円くらいでした。

    しかし、私たち夫婦には1,000万円も貯金はありません。

    1,000万円を支払うためには、銀行に融資してもらう必要があります。

    銀行に融資してもらうには、住宅ローンの本審査が通ってないといけません。

    住宅ローンの本審査には、詳細図面(平面図や立面図など)、建築確認申請の書類が必要です。

    これらは工務店に用意してもらうものです。

    新人設計士さんの不手際

    これらの書類がなかなか出てきませんでした。

    我々の担当設計士さんは新人さんで段取りが非常に悪かったのです。

    そのせいで住宅ローンの本審査ができずに日々が過ぎていきました。

    ついに、着工予定日の1ヶ月前になりました。

    この時点で住宅ローンの本審査を申し込んでいないので、着工は間に合わない可能性が高いです。

    これが我々のトラブルです。

    着工が間に合わない

    予定していた着工日が間に合わない。

    つまり、引き渡しも遅れるので、予定していたタイミングに引っ越しができない。

    無駄に家賃とかも発生しますので、施主としてはめっちゃ困りますよね。

    結果として、違約金を支払い解約となる

    その後、工務店とは協議をしましたが、決裂しました。

    解約するためには、違約金として追加で100万円もかかると言われました。

    我々も裁判するまで揉めたいとは思っていませんでした。

    その違約金100万円を支払うことで解約できるならそれで構わない、ということに。

    結果、私たち夫婦は200万円をドブに捨ててしまいました。

    どんな工務店だったか?

    いわゆるスーパー工務店でした

    私は、Youtube、Twitter、Instagramなどで情報を集めた結果、高性能住宅を手掛けている工務店で家を建てようと考えました。

    公表しているUa値とC値は高く、万全な結露対策、耐震性能も許容応力度計算、基礎断熱、換気システムは澄家、標準で無垢床、100年もつ家を作りましょう。

    そんな工務店でした。

    我々の担当だった新人さん

    私たちの家づくりを担当してくれたのは、その工務店の新人設計士さんでした。

    最初に出会った時は、とっても表情の優しい良い子だなと言う印象でした。

    「性能が高くて、100年住める家を一緒に作りましょう!」

    そう言ってくれた時は、嬉しかったです。

    ただ、現実は仕事が遅くて、こちらのメールや電話にも全く返信してくれない日が続きました。

    蓋を開けてみると、建築確認申請や、長期優良住宅の申請などが遅れていたのです。

    トラブル時、工務店はどんな対応だった?

    実はこれが、非常に適切な対応をしてくれました。

    担当者の不手際は個人の問題なので仕方ないとして、その後の社長の謝罪と対応は問題なかったと思っています。

    • 担当者の変更
    • 着工の遅れに対する謝罪として数十万円の値引き

    これらを約束してくれました。

    しごく真っ当な対応だったと思います。

    どうでしょう?解約しなくても良かったんじゃない?

    と思う方もいるかもしれませんね。

    解約の本当の理由

    結構早い段階から不満だった

    実は私たちは、担当者(新人設計士さん)のレスポンスの悪さに対しては、結構早い段階から不満を抱いていました。

    質問のメールを1ヶ月も無視するとかヤバいですよね。

    途中、何度か改善するよう、工務店の社長さんには言っていたんですが、担当者(新人設計士さん)のレスポンスの悪さは改善されなかったんです。

    挙げ句の果てには、建築確認申請が遅れて、着工が間に合わないという・・・。

    細かく言うと他にもあるのですが、この辺にしておきます。

    もう、家づくりが楽しくない

    そして、極めつけは、妻のこの一言でした。

    もう、家づくりが楽しくない。

    これを言われた時に、私は決断しました。

    もうダメだと・・・。

    妻にここまで言わせてしまった以上、このスーパー工務店で家を建てる、というのは無しです。

    200万円は痛手でしたが、良い勉強になりました。

    この経験から得られた教訓

    不満はすぐに伝えること

    どんなに良い工務店、どんなに良いハウスメーカー、どんなに良い担当者であっても、少なからず不満というのは出てくるものです。

    相手は人間なのですから、当然です。

    そんなとき、自分が間違っているのかな?とか思って、相手のことを気遣って、不満を言わない。

    というのは、やめましょう。

    もちろん、言葉は選ぶべきですが、不満なことはすぐに言いましょう。

    目の前の担当者に言ってもダメなら、工務店なら社長さんに言うとか、ハウスメーカーなら営業マンの上司に言うなどしましょう。

    我々も担当者のレスポンスの悪さを、もっと早い段階で、強く指摘していたら、こんなことにはならなかったんではないかなと思っています。

    契約時、解約の条件は確認しておきましょう

    契約時に解約のことなんて、あんまり聞きたくないことではありますよね。

    ただ、どのタイミングで解約すると「お金が発生するか」は確認しておいた方が良いと思います。

    何か問題が起きそうな時は、それが分かっていれば、早めに決断できますからね。

    めっちゃ怖いです

    これは実際に経験した人にしかわからないと思います。

    解約する時って、すごい怖いです。

    相手は工務店(=企業)です。施主とのトラブルなんて何度も経験しています。

    対して、こちらは一般人(=個人)です。初めてのトラブルです。

    協議をしている間、こちらの足元を見られているな〜、というのは肌で感じていました。

    1分でも早くこの話し合いが終わって欲しいと思っていました。

    もう2度とやりたくないです。

    相性はどうしようもない

    やっぱり、ありますね。

    どんなに良いスーパー工務店だろうと、目の前の担当者と馬が合わないことはあります。

    こればっかりは、どうしようもないと思います。

    その場合、担当者を変えてもらうか、別の会社で家を建てることも検討しましょう。

    世の中には、たくさんのハウスメーカー、工務店、設計事務所が存在します。

    その会社でなくても、良い家は建てられます。

    私たちがそうであったように。

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