ウッドロー・ウィルソン(倉山満)

全世界を不幸にした大悪魔

ウッドロー・ウィルソンって誰?っていうのが私の最初の感想です。

でも、この本を読んでいくと、なるほどこいつが全ての元凶だったのかと理解することになります。

『ウッドロー・ウィルソン』の筆者は倉山満氏です。

私が尊敬する言論人の一人で「救国シンクタンク」の理事長もしています。

私が学問を志したのは、ウィルソンの悪事を知らしめる為だった

ウッドロー・ウィルソンが世界に不幸をもたらした。

ゆえに倉山満氏は「私が学問を志したのは、ウィルソンの悪事を知らしめる為だったと言っても過言ではありません」とまで言っています。

レーニンが生き延びて何が起きたか

以下、本書の引用です。

大きな歴史の流れで言うと、レーニンが生き延びたからスターリンが登場し、東欧諸国はソ連の支配を受け、東アジアでは中国共産党が力を持つに至ります。二十世紀後半には毛沢東に心酔したカンボジアのポル・ポト政権による国民の大量虐殺があり、北朝鮮に不当に拉致された日本人は現在も取り返すことができません。絶頂期のソ連は、地球上に大きな影響力を行使することとなりました。

ウィルソンの教科書な評価

ウィルソンはノーベル平和賞を受賞しています。

日本の教科書では偉人扱いされています。

現代の日本でウィルソンを語る時、自由、民主主義、国際主義、平和というキーワードで語られます。

このような日本の通説は東大法学部、北岡伸一東大名誉教授による影響が大きいそうです。

ウィルソンの人格

この本『ウッドロー・ウィルソン』を通して読んで頂ければ、少なくとも、彼の頭の中がどれだけ滅茶苦茶だったか、は理解できます。

よくこのような人物がアメリカの大統領になれたものだと思います。

日本で語られている人物像との乖離があり過ぎです。

正しい歴史を再認識できる良い機会でした。