嘘だらけの日中近現代史(倉山満)

中国という幻想

おそらく、大部分の日本人は中国を誤解しています。

彼らは、暴力や金銭、社会的立場など、自分と相手のどちらが強いかだけを計算して行動する、世界一の冷徹さを持つ民族です。

14億人の市場だといって、日本企業は金と人を大陸に送り込んでいますが、中国共産党の考えていることは、そんな甘いものでは決してありません。

日本銀行は中国の資金源として機能していた

竹下登が政権を取って以来、日本はデフレと円高に苦しんできました。

失われた10年は、今や失われた30年となって、日本国民を苦しめています。

その全ての原因は、日本銀行がお金を刷らなかったから、円高、デフレになっているのです。

円高では人件費などの経費が高く付く、結果、企業は生産拠点を海外へ求めていく。

逆に中国は、元安でその受け皿となりました。

日本のGDPと高い技術力を労せずして手に入れることができ、飛躍的な経済成長を成し遂げました。

中国は日本銀行の動きに干渉してくる

平成24年(2012年)9月、自民党総裁選が行われ、「戦後レジームの脱却」を掲げる第二次安倍政権が発足します。

その第一歩として、デフレ経済を脱却するため、白川日銀総裁に闘いを挑みます。

すると、不思議なことが起こりました。

中国自民銀行は日銀が金融緩和をしてお金を刷る度に、強い非難声明を出してきたのです。

尖閣諸島には中国の軍艦や戦闘機が押し寄せてきました。

中国人は何者で、どう付き合うべきか

本書『嘘だらけの日中近現代史』の中で倉山満氏は、中国を理解するための3要素を説いています。

  1. 力がすべて
  2. 陰謀でごまかす
  3. かわいそうな人たち

本書を読めば、支那大陸の歴史を通して、彼らがどんな生き物であるか、知ることができます。

そして、この厄介な隣国と日本はどのように付き合うべきか、考え直すきっかけを与えてくれます。