家づくりも情報戦2 家にまつわるお金の真実

家づくりも情報戦(Intelligence)でした。
ハウスメーカーの闇、日本住宅業界の闇、知らないと損することが「家づくり」にはたくさんあります。
私も情報発信をして、1人でも多くの人に「家づくり」を成功してもらいたいと願っております。
現在、私のマイホーム検討過程を記していますので、良かったら読んでください。
本記事はその第2回です。
家づくりで最初に必要なこと
それは、家にまつわる「お金の真実」を知ることです。
家に掛かる費用
家を建てる費用だけなら5,000万円かもしれません。
しかし、実際は毎年約40万円(税金、修繕費、保険料)の維持費が掛かります。
35歳で家を建てて60年住むと仮定すると、その維持費だけで総額2,400万円という計算になります。
つまり、家を建てる費用が5,000万円でも、60年で見れば7,400万円です。
家のランニングコストを調べてみる
「一戸建て 60年 ランニングコスト」といったワードでgoogle検索してみてください。
家を60年も維持するって、結構な費用が掛かるのです。
その点、賃貸は維持費がありません。持ち家と賃貸では圧倒的に賃貸の方が得です。
お金がすべて
自分の家を建てたいと考えた場合は、最初にお金の問題を解決しないといけません。
注文住宅の価格上昇
現在(2022年)、注文住宅の価格は急上昇しています。
最大の理由はアメリカと中国で起きている住宅バブルです。
決してウクライナ戦争がきっかけではありません。その前から注文住宅の価格は上昇していました。
世界中の木材や鉄といった原料がアメリカと中国に買われていて、住宅を作るための材料費が高騰しているのです。
原料価格の上昇は市場経済の原理が働いている限り永遠に続くでしょう。
そして「良い家は高い」です。
注文住宅の価格相場
大手ハウスメーカーで坪80万円以上です。
4人家族のケース
例えば、4人家族であれば、家の広さは延べ床面積で30坪あれば十分です。
庭有り、駐車場1台、ということであれば、40坪くらいの土地が必要です。
土地から探すとなると、だいたいこれくらいのお金が必要になります。
- 土地(40坪):800万円(坪単価20万円)
- 本体工事費(30坪):3,000万円(坪単価100万円)
- 外構附帯工事費:200万円(土地の条件次第で変動)
合計で4,000万円ですね。
土地・ハウスメーカー・工務店によってはこれより高いかも知れないし、安いかも知れません。
あなたの予算は既に決まっている
本当に支払い可能ですか?
現在の手取り年収から、毎月支払い可能なローン金額を算出します。
毎月10万円の住宅ローンの支払い(35年)が可能であれば、4,000万円の家が買えます。
加えて、毎年40万円の維持費も考えておく必要があります。
これらの支払いが難しければ、マイホームは諦めるしかありません。
日本人の平均年収から考えると、半分以上の人がマイホームを買えない計算です。
年収で予算は決まる
残念ながら、自分の年収から予算は決まってしまいます。
- 年収が500万円なら3500万円
- 年収が600万円なら4200万円
- 年収が700万円なら4900万円
一般的に年収の7倍までが住宅ローンの借入限度額です。
子供の人数や、預貯金額、親族による贈与なども考慮に入れると、予算はこの限りではありません。
夫婦で共働きであれば、もう少し払えるかもしれません。
ただ、あまり無理することはお勧めできません。
まとめ
自分で建てた家に60年以上住むことを考えると、その維持費は約2,400万円と膨大になります。
これは家を建てる前に考えておかなければなりません。
その総額を支払う能力が自分にあるのか、最初にちゃんと検討しましょう。
維持費を考えたら、持ち家より賃貸の方が得です。
次回は「家づくりの情報収集」について書いていきたいと思います。